[11] 1分53秒
2008/4/1 (Tue.) 19:05:21

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バースケ
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| 2008/4/1 (Tue.) 19:07:48 |
| とりあえず、言っておく。永遠の人1話は改訂したのだ。え〜 Eternal Loversの略でELと略す場合があるので注意ね。決して有機ELとか某携帯会社の宣伝じゃないので。絵が雑なのは勘弁して頂戴。 |
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バースケ
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| 2008/4/1 (Tue.) 19:08:52 |
ささやかな風が頬をなでる。そんな感じで町をあるいている男は田代陽太郎だ。 彼は、16歳で今、まあ、普通の高校生。おっとりした性格であまり人とはぶつかりにくいほうである。まぁ、喧嘩が嫌いなやつだ。 陽太郎が暇つぶしに住宅街をうろついているとどこからか女性の悲鳴が聞こえてきた。 「ん?なんだろうなぁ?これは何かありそうだけど大丈夫かなぁ・・・?」 いやな予感を感じつつ、陽太郎は現場へと近づいていく。するとその女性はひったくりらしき男と組み合っていた。「うう・・・助けなきゃ!!」何をおもったかいきなり陽太郎はひったくりにタックルをかました。そのおかげで女性のバッグは盗まれずにすんだ。だが、足を取られた陽太郎は転んでしまい、顔面を強打した。痛くてその場を動くことはできない。うつぶせのまま陽太郎はじっとしていた。すると、陽太郎は女性に声をかけられた。「ありがとうございます。大丈夫ですか?」痛みに耐えながらゆっくりと顔をあげると陽太郎の目には美人が目に映っていた。なにか懐かしい気分が戻る。だが何かひっかかる。頭の記憶が陽太郎の中ではぼやけていた。 「いえ、僕は当然のことをしたまでです。では・・・」思い出せないので陽太郎は帰ろうとすると女性に腕をつかまれた。「あの、お名前をお聞きしたいのですが・・。どこかで会ったような気がするんです。」ぼやける頭を必死に回し、自分なりにはっきりと答える陽太郎。「あ、僕、田代陽太郎ともうします・・・」その女性はしばらく考えていると思い出したようにいった。「あら?もしかして私の小さいころに一緒にあそんだ陽くんかしら?」頭がはっきりしない陽太郎はしばらく考えているとある1人の名前が思い浮かんだ。「もしかしてりっちゃん!?」すると正解と言わんばかりの笑顔で答える女性。「そう。私はあの富山理香子よ!あ〜らぁ、なつかしいわね♪」そう、理香子は陽太郎が中学になったとき、理香子の家の事情で引越ししてしまったのだ。本当は嫌だったのだが、両親に無理矢理連れて行かれたのだ。あのときの嫌な記憶を理香子は今でも忘れていない。 理香子は20歳。いまは普通の大学生をしているみたいだ。「いやぁ、陽くんがこなかったら私生活できなかったわ・・・ありがとね♪」重そうなかばんを持った理香子はすっと去っていった・・と思われた。だが、その期待は簡単に裏切られる。陽太郎に見える位置で悲鳴が聞こえた。 「どうしたんだ!?りっちゃん!?」陽太郎は突然の悲鳴に驚いた。 「あ、あれ・・・」震えながら理香子は遠くの方へと指を指す。その視線の先を見ていると理香子のマンションが火事になっているではないか!濛々たる黒い煙をあげ、炎が猛獣のごとく暴れまわっている。 「うわあああ!!消防車!消防車!あわわわ・・・やばいよ!」緊急事態に陽太郎は大慌てしていた。 そんな陽太郎を理香子が止める。 |
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バースケ
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| 2008/4/1 (Tue.) 19:13:05 |
「陽くん!ちょっと落ち着いてよ!でも・・・やけになって一人家出してよかった・・・・」流石に理香子の口から出た「一人家出」という言葉には陽太郎も首をかしげた。 「一人家出って何だい?」「実はね、昨日新人飲み会でね、飲みすぎちゃってね、家の大事な荷物すべて持って外をずっと歩き回っていたわけ・・。」感心したように陽太郎は2回首を振った。「まぁ、それが功を奏したのかな・・・。不幸中の幸いという言葉似合うね。」理香子は陽太郎に微笑みながら「もうぅ♪陽くん♪」といいながら陽太郎のおでこを指でつっついた。 「でも、これから住む場所どうするの?」「そうなのよねぇ、どうしようかしら・・。これじゃどうみても全焼よね。消防隊遅いわ。」その言葉を聞いたとたん突然ひらめいたように陽太郎は走ろうとした。 しかし、突然、顔と足に痛みが走り、陽太郎は立ち止まった。さっきのタックルの代償だろう。 「あらあら、ちょっと大丈夫?どこへ行こうとしていたの?」「いやぁ、実はうちへ・・ね。」 「え?いいの?でも・・・怒らないかな、おばさん。」「わからんなぁ。おかあに言ってみないと下手なことはいえないんだなぁ。」陽太郎が顔をしかめる。 「あ、そうそう。陽くん、痛そうだからおぶっていってあげるね♪家、どこにあるか教えて?あと、それと荷物は陽くんもってね♪」「ありがとう、りっちゃん!」陽太郎は素直に背中へ乗った。「ねえ、重くない?」「ううん。陽くんの体格なら余裕よ♪」理香子は陽太郎の案内に沿ってゆっくりゆっくり歩んでいくとついに家についた。陽太郎の家はどこか和風な感じが強く、こざっぱりした結構当たらしい感じの家だ。 「陽くん、おろしていい?」「うん。」そして陽太郎は家の引き戸をガラガラと開けた。 「ただいまぁ!母さん!ちょっとお客さんだよ!」すると陽太郎の母、澄子があらわれた。最初、澄子は誰がきたのかと思ったが、昔の面影から理香子とわかった。 「あら、りっちゃん久しぶりじゃない。いったいどうしたの?」「じつはですね、おばさま・・・」理香子はさっきあった出来事を話した。「まぁ!それは大変ね・・でも部屋がないのよ・・・。どうしようかしら?」すると陽太郎が手を上げて大声を上げる。「じゃあ、俺の部屋と一緒でいいよ!仕切りは何とかするから!」 澄子は陽太郎の提案にすぐさま納得した。「陽がそれでいいならいいんだけどね。」「お世話になります!おばさま!そして陽くん!」理香子は陽太郎に聞こえないようにありがとうとつぶやいた。その顔はどこか赤みを帯びていた。 理香子は陽太郎と一緒に2階へあがっていった。入った瞬間、理香子は呆れ、ほっぺたを膨らませた。「あちゃぁ・・・陽くぅん、だめでしょ〜?こんなに散らかしたらぁ・・!」そう、陽太郎の部屋はごみ屋敷と化していた。足の踏み場もない。 |
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バースケ
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| 2008/4/1 (Tue.) 19:13:43 |
「え〜疲れたよぉ。明日にしない?」陽太郎の言葉を断ち切るように理香子がいった。「甘えてもだぁめ!そんなの許さないわよ?」「だって足痛いし・・。」駄々をこねる陽太郎にしょうがないなといった感じで理香子は、陽太郎の頭を撫でる。「はいはい。まず、消毒しておこうね。そうしたらね、部屋の片付け。私も手伝うから。もし陽くんがやらないとしたら私1人で片付けちゃおうかなぁ?」「勝手に片付けちゃうの!?そ、それだけはやめて!?」陽太郎があわてる。「もしかして、なんかあんな楽しいものやこんな楽しいものがあるのかしらぁ?」理香子は微笑みながら陽太郎の頬をつついたり引っ張ったりしている。どうやら陽太郎は結構ほっぺたが伸びるようだ。理由は知らないが。そして陽太郎は成す術もなく理香子のおもちゃにされている。「さて、消毒はおわったから、とっとと片付けようね。」「へぇい。」 そして、陽太郎たちは分別しながら部屋をせっせと片付けた。するとゴミで隠れていた畳が見えてきた。 そうして、あとはざっと掃除機をかけておわらせた。「おお!見違えるなぁ!!これなら広いや。でも、なんか殺風景だなぁ?」部屋の変わりように驚いた陽太郎の言葉に少し理香子の目が鋭くなる。「私がいるから殺風景じゃないでしょ?それと陽くん。ゴミ溜め込んだら怒るわよ。私を本気で怒らせたらどうなるでしょうねぇ?」それを見て陽太郎は首を横にふった。昔のできごとを思い出したからだ。 昔の出来事って何かって?とても恐ろしい。はい。 聞かなかったことにしておいてください。頼みますよ、お姉さん。 「そんで、今度は机の上ね。これらを整理して床にきれいに並べようね♪」さっきの笑顔が元に戻る。 ありえないほど山積みになった荷物は2人の手によって整理され、陽太郎にとっていらないものは捨てられていった。これで完全に綺麗になった部屋に陽太郎たちはごろんとよこになった。 「あ〜、俺、ここの部屋で畳の上に寝たのっていつだっけ?」「あら?掃除し忘れたときの前じゃないの?」理香子は必死に笑いをこらえていた。そして陽太郎はいつの間にかぐっすりと寝てしまったようだ。理香子は陽太郎がおきないようにそっと正座し、膝枕をしてあげた。そしてしばらくのときが過ぎていった・・・ 「おはよう・・・りっちゃん?あれ?どこいっちゃったのさぁ!?」当然、膝枕されていることに陽太郎は気づいていない。「あら、私ならここだよぉ?」上から聞こえる声に陽太郎は多少戸惑った。「もう・・・6時か。そろそろ飯の時間かな?それにしても部屋片付けたらこんなにも眠くなるんだぁ・・・へぇ・・。そろそろ起きよう。う〜ん!よいしゃお!」陽太郎は気合で飛び起きる。 中途半端なところに感心している陽太郎に理香子は微笑が増えていた。最近1人暮らし、勉強の疲れなど、いろいろなストレスに見舞われていた理香子にはとても癒しになるようだ。 |
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バースケ
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| 2008/4/1 (Tue.) 19:14:10 |
そうこうしている間に下から澄子の声が聞こえる。「陽〜!りっちゃぁ〜ん!ごはんよぉお!」 2人はいっせいに階段をおり、1階のキッチンへ行った。テーブルには、さまざまな料理。メインは酢豚だ。「いただきまぁす♪」と食べようとする陽太郎に理香子がいった。「ほら、陽くん?手洗わないとだめだぞぉ?お腹痛くなっても看病してあげないからね♪」意地悪そうにいう理香子に陽太郎は顔を少しだけ赤くする。「おっと。忘れていた。さて行きましょうかねぇっと。」 手を洗ったあと、澄子は理香子に微笑む。「りっちゃん、うちの陽の世話むいているかもしれないわね♪」そしてポンと肩を叩いた。「いえいえ、そんな・・ね、陽くん?」なにか焦っている理香子は陽太郎にふってみた。「んへぇ?」素っ頓狂な顔で反応する陽太郎。 そうしていると、父親の喬(たかし)が帰ってきた。いつもより1人多いことに気がつく。「ただいまぁ、ん?もしかしてきみはりっちゃんかい?」「あ、おじさまお久しぶりです。ちょっとした理由があったものでね・・・」 「そうか・・・」実は陽太郎の家では澄子のほうが圧倒的に家庭内では強いのだ。決定権は澄子にかかっているといっても過言ではない。だから喬は理香子が澄子の許可をうけたことをすぐに知った。陽太郎たちは、それぞれのいすに座り、酢豚を食べた。 食べ終わると、陽太郎と理香子は、食器を片付けた後2階へ戻っていった。 部屋で理香子は、持ってきた荷物を広げた。すると、なにかの鍵がでてきた。「あら?これなにかしら?どこかで見たことあるわね・・・」「鍵?家のじゃないの?」「いや、燃えた家の鍵はもっとちがうわ。」しばらく考えていると理香子の脳裏にあるものが浮かんできた。「あ、そうそう。私の愛車のホーネットだわ。」陽太郎の頭の上に疑問符が浮かぶ。「いきなりなんなのさ、ホーネットとは。意味が分からないよぉ。」「わたしのバイクの名前よ。○ンダの250cc中型バイクなの。2人乗りだから陽くんともいっしょにのれるわけ!ま、色が青いから愛称は蒼風(あおかぜ)よ♪」「そうか。ところで、バイクは無事なの?そっちのほうが気になって仕方ないんだけど・・・」陽太郎がそういうと軽く理香子は微笑む。「大丈夫。焼けたのは建物だけで自転車置き場まではやられてないから健在だよぉ。」 無事な知らせを聞いて、陽太郎はほっと胸をなでおろした。「あ、今から蒼風取りに行くけど、陽くんも一緒に来る?」「当然だよ。どんなバイクか見てみたいもの。」「それじゃ、れっつらごー♪」そうすると2人は、焼けたマンションの自転車置き場へと向かった。歩いて10分のところなのでそう遠くはない。すぐに理香子は蒼風を見つけた。「あったあった。これよ。」「りっちゃん、結構かっこいいバイクじゃん。」「ありがと、陽くん♪じゃ、あんたもヘルメットかぶって。」「うん、わかった♪」 陽太郎はメットをかぶるとふざけて前部の座席のほうに座ってみた。「あら?そこの僕、警察ですけど?免許持ってるかな?」「たぶん。」「あらあら〜?たぶんじゃだめよ?ちゃんと見せてね?それとも署へお姉さんがやさしく連れてってあげようか?」婦警のつもりの理香子に陽太郎はタジタジ。 |
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バースケ
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| 2008/4/1 (Tue.) 19:14:49 |
「ささっ、冗談はさておき私にしっかり捕まってね。」そういうと、蒼風のライダーと愉快な仲間は颯爽と自転車置き場をさった。陽太郎は意外な加速度にびっくりし、懇親の力で理香子にしがみついている。少し痛いけど、まあいいかと言った感じで理香子はバイクを陽太郎の家のほうへと進めていった。「ひえ〜、これ何キロでてるんだ?」「ん〜、55キロ?そうだね、これは。」意外と遅いスピードに陽太郎は微妙な感覚を覚えた。「でもね、りっちゃん、なれると風が気持ちいいね。」よかったねといった感じで理香子はふふと笑った。 行きの交通手段、歩きとは違い帰りはバイクなので家に着くのは早い。家の中に入り、理香子は、まだ終わっていない荷物の整理をした。陽太郎も手伝わされた。 結局、荷物の整理は朝まで続き、終わるとすぐ布団もしかず2人ともたたみの上でそのまま寝てしまった。 |
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